太陽光発電は昼間に使うが正解|売電より得する自家消費の方法と注意点 

「共働きで昼間は家にいないのに、太陽光発電をつけても損なのでは」 「導入したものの、思ったほど電気代が下がらない」

太陽光発電を検討中の方や、導入したばかりの方から、こうした声をよくいただきます。

結論からお伝えすると、いまの売電制度のもとでは、発電した電気は「売る」よりも「昼間に自分で使う」ほうがお得になるケースが多くなっています。理由はシンプルで、売る価格よりも電力会社から買う価格のほうが高いからです。

フリテラスは、屋根工事から電気工事まで自社で一貫して手がけており、太陽光発電のメリットだけでなくリスクや注意点もあわせてお伝えすることを大切にしています。本記事では、次の3点を解説します。

  • なぜ昼間に使うほどお得になるのか

  • 昼間に電気を使い切る具体的な方法(共働き・蓄電池なしでも実践可)

  • 昼間に使い切れない電力の選択肢と注意点

電気代の上昇が続くいま、使い方を少し見直すだけで家計の負担は変わります。

太陽光発電を昼間に使うほどお得になる理由

この章では、昼間の自家消費がなぜ得なのかを、次の2つの観点から解説します。

  • 売る価格より買う価格のほうが高い、という料金の構造

  • 「昼間は節電」という習慣が逆に損につながるケース

昼間に使う電気は「売る」より「使う」ほうが得

太陽光発電で生まれた電気は、家庭で使う(自家消費)か、電力会社に売る(売電)かのどちらかになります。このとき鍵を握るのが、売電単価と買電単価の差です。

2025年10月以降の新しいFIT制度(固定価格買取制度)では、住宅用(10kW未満)の売電単価は、最初の4年間が24円/kWh、5年目以降は8.3円/kWhに設定されています(経済産業省 資源エネルギー庁、2026年度)。一方で、電力会社から買う電気の単価は、目安として37円/kWh前後(地域・プランにより変動)です。

つまり5年目以降は、1kWhを8.3円で売るより、買わずに済ませて約37円分の支出を抑えるほうが、差し引きで大きく得をする計算になります。卒FIT(買取期間10年の満了後)になると売電単価は6〜10円程度までさらに下がるため、自家消費の重要性はいっそう高まります。

「昼間は節電」が逆に損になることがある

長年「電気は無駄遣いしない」と意識してきた方ほど、太陽光発電を導入したあとも昼間の電気を控えてしまいがちです。しかし、これはもったいない使い方になることがあります。

昼間に節電して電気を安く売り、夜に高い電気を買い戻すと、差額分だけ家計はマイナスになります。発電している時間帯はむしろ積極的に電気を使うことが、太陽光発電を最大限に活かす考え方です。

昼間に太陽光発電を使い切る具体的な方法

昼間の自家消費を増やす主な方法は、次のとおりです。在宅か不在かによって向いている方法が変わります。

方法

概要

向いている方

家電の昼シフト

洗濯・食洗機などを発電ピークに使う

在宅されている方

タイマー・自動運転

不在でも自動で昼に稼働させる

共働きの方

おひさまエコキュート

昼間にお湯を沸かす

多くのご家庭

EVの昼充電

発電した電気で車を充電する

EVをお持ちの方

消費電力の大きい家電を発電ピークに使う

発電量が多くなるのは、おおよそ10時から14時ごろです。この時間帯に、洗濯機・食器洗い乾燥機・掃除機など消費電力の大きい家電をまとめて使うと、買う電気を減らせます。

在宅されている方は、家事の時間を昼に寄せるだけで効果が出ます。外出が多い方も、タイマー機能を使えば不在中に家電を動かせます。

共働き・日中不在でも自家消費を増やす自動化

日中ご不在のご家庭でも、自動化によって自家消費を増やせます。代表的なのが「おひさまエコキュート」です。従来のエコキュートは夜間にお湯を沸かしますが、おひさまエコキュートは昼間に沸き上げるため、発電した電気でお湯をつくれます。

EVをお持ちであれば、昼間にEVを充電するのも効果的です。さらにHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を使えば、外出先からの遠隔操作や、発電状況に合わせた自動制御も可能になります。これらにより、留守がちなご家庭でも昼間の電気をムダなく活かせます。

昼間に使い切れない電力の選択肢と注意点

それでも使い切れない電気は、「そのまま売電する」「蓄電池に貯める」「EV+V2Hで活用する」の3つの出口があります。どれを選ぶべきかは、目的によって変わります。

蓄電池は「価格」と「用途」で判断する

一般的なメーカーは蓄電池の導入をすすめる傾向にありますが、弊社の考えでは、蓄電池は「入れるべきかどうか」ではなく「いくらで導入できるか」「何に使うか」で判断する設備です。

蓄電池は電気を生み出す機器ではなく、昼の余った電気を夜に回すための設備です。一般的な価格は150万〜250万円程度で、これだけでは元が取りにくいケースが大半です。ただし、補助金を活用して自己負担が70〜80万円以下になる場合は、経済的に成立する可能性もあります。「蓄電池はダメ」という話ではなく、価格次第という理解が現実的です。

目的別の使い分け(停電対策・少量・経済性)

蓄電池やその代わりとなる設備は、目的に応じて選ぶことをおすすめします。

目的

向いている設備

経済性を重視したい

EV+V2H

停電時のバックアップ電源

定置型蓄電池

少量を夜に使いたい

ポータブル蓄電池

EVをお持ちでV2H(Vehicle to Home)機器があれば、車を大容量の蓄電池のように使えるため、経済性の面では有力な選択肢です。停電対策を最優先するなら、常に家にあり自動で切り替わる定置型蓄電池が安心です。

発電シミュレーションでわが家の余剰を把握する

どの方法が合うかは、ご自宅でどれくらい電気が余るかによって変わります。フリテラスでは、屋根の傾き・大きさ・方角にもとづいた発電量のシミュレーションに対応しています。

注意点があります。シミュレーションでは、周辺の建物や樹木によってできる影の影響までは考慮できません。実際の発電量はシミュレーション結果と差が生じる可能性があるため、この点は事前に正直にお伝えしています。数値はあくまで目安としてご覧ください。

まとめ

太陽光発電は、昼間に使うほどお得になる仕組みです。最後に要点を整理します。

  • 売電単価より買電単価が高いため、昼間の自家消費が得になりやすい

  • 家電の昼シフト・おひさまエコキュート・EV充電で、共働きでも自家消費を増やせる

  • 使い切れない電気の出口(蓄電池・EV+V2H)は、価格と用途で判断する

蓄電池が必要かどうかは、ご家庭の状況によって答えが変わります。まずは昼間の自家消費を増やす工夫から始め、わが家にどれくらい電気が余るかを把握することが第一歩です。

ご自宅の屋根に合った発電量の目安や、最適な使い方については、フリテラスがシミュレーションをもとに無料でご相談を承ります。お気軽にお問い合わせください。


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