太陽光発電は曇りでどれくらい発電する?晴れとの差と年間でみた本当の影響 

「曇りの日が続くと、発電モニターの数字がぐっと下がって不安になる」 「曇りが多い我が家で、本当に元が取れるのだろうか」

太陽光発電を導入した方、これから導入する方から、こうした声をよくいただきます。

結論からお伝えすると、太陽光発電は曇りの日でも発電します。ただし発電量は晴れの日より減ります。大切なのは「どれくらい減るのか」を正しく知り、1日単位ではなく年間トータルで判断することです。

この記事では、曇りでも発電する理由、雲の厚さ別の発電量の目安、そして年間でみたときの実態を整理します。

太陽光発電が曇りでも発電する理由

太陽光パネルは「太陽の熱」ではなく「太陽の光」で発電します。光がパネルに当たることで電気が生まれる仕組みのため、発電量は届く光の強さ(日射量)に比例します。

太陽光には、太陽から直接届く「直達光」と、雲や大気で散らばって届く「散乱光」の2種類があります。曇りの日は直達光が減りますが、雲を透過した散乱光がパネルに届くため、発電は止まりません。だからこそ、曇りでも発電量が完全にゼロになることはほとんどないのです。

太陽光発電は曇りで晴れの10〜40%|天候別の発電量目安

曇りの日の発電量は、雲の厚さによって大きく変わります。あくまで一般的な目安ですが、晴れの日を100%とした場合、おおよそ次のように整理できます。

天候

晴れを100%とした発電量の目安

晴天5kW級での1日の発電イメージ

晴れ

100%

5kW相当

薄曇り(太陽の位置がわかる程度)

50〜70%

2.5〜3.5kW相当

曇り

10〜40%

0.5〜2kW相当

5〜20%

0.25〜1kW相当

※発電量は雲の厚さ・地域・季節・設置条件によって変動します。上記は目安としてご覧ください。

ポイントは、ひとくちに「曇り」といっても幅が大きいことです。薄い雲なら晴れの30〜40%、厚い雲なら10〜20%程度と、同じ曇りでも倍以上の開きがあります。太陽の位置がうっすら見える薄曇りなら、晴れの50〜70%まで発電することもあり、年間への影響は比較的小さく収まります。

一方、雨の日は厚い雲が太陽を覆うため、晴れの5〜20%程度まで下がります。ほとんど発電していないように感じるかもしれませんが、それでもわずかに発電は続いています。

こうしてみると、晴れと曇りでは発電量に3〜10倍もの差が生じます。記事や媒体によって「曇りは晴れの◯%」という数値がバラつくのは、雲の厚さや散乱光の量、パネルの特性によって実際の値が動くためです。だからこそ、ひとつの数字を断言するのではなく、幅で捉えるのが正確です。

太陽光発電は年間でみれば曇りの影響は小さい

ここまで読むと「曇りや雨が多いと、年間でかなり損をするのでは」と感じるかもしれません。しかし、日々の発電量に一喜一憂する必要はありません。判断すべきは年間トータルです。

季節ごとにみると、梅雨時期(6〜7月)は雨天・曇天が多く、発電量が年間平均より2〜3割ほど減ることがあります。冬(12〜2月)も日照時間が短く、1〜2割ほど少なくなります。

その一方で、春(3〜5月)や秋(9〜11月)は晴天の日が多く、年間平均を上回ります。つまり、減る季節と増える季節が互いに補い合うため、年間でならすと変動は比較的小さくなるのです。

地域差については、晴天日数が多い地域(太平洋側や九州など)と、曇天・雨天の日が多い地域(日本海側や山陰・北陸など)とで、年間発電量に1〜2割ほどの差が出ることがあります。曇りが多い地域だからといって導入が無意味になるわけではありませんが、お住まいの地域の天候特性を踏まえて年間発電量を見積もることが大切です。

なお、日本全国の地域別・月別の日射量は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の日射量データベースで公開されており、年間発電量を見積もる際の公的な基礎データとして広く使われています。

曇りより見落としやすい「影」の影響に注意

曇りによる発電量の減少は天候次第で日々変わるものですが、それとは別に、恒常的に発電量を押し下げる要因があります。周辺の建物や樹木による「影」です。

影がかかると、その時間帯の発電量は天候に関係なく落ちてしまいます。やっかいなのは、発電シミュレーションでは周辺の建物や樹木の影まで完全には考慮しきれない点です。当社では、この点を事前にお伝えしたうえで、ドローンによる屋根点検で屋根の状態や日当たりをお客様と一緒にモニターで確認し、設置後のギャップをできるだけ小さく抑える取り組みをしています。

曇りの発電量を気にされる方ほど、まずは影の有無を含めた自宅の条件を確認することをおすすめします。

まとめ|曇りの発電量は正しく理解すれば過度に恐れる必要はない

最後に要点を整理します。

  • 太陽光発電は曇りでも散乱光を利用して発電し、完全にゼロにはならない

  • 曇りの発電量は晴れの10〜40%程度(薄曇りなら50〜70%、雨なら5〜20%)が目安

  • 梅雨や冬は減るが春・秋で補われ、年間トータルでみれば変動は比較的小さい

  • 曇りそのものより、影など自宅固有の条件の確認が重要

曇りの日の発電量は、悲観も楽観もせず、年間で冷静に捉えることが大切です。

お住まいの地域・屋根の条件で実際にどれくらい発電が見込めるか、影の影響はないかを具体的に知りたい方は、ドローン点検を含む無料相談・現地調査をご利用ください。


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